妊娠中に「男の子だったら」「女の子だったら」とか考えますよね。男子と女子に育て方に違いはありますか。
男子と女子に差はありますね。ただし、育て方は大きく変えなくてもいいのではないかと思います。
学校では男女の差はどの先生でも感じるものです。学習に関しては、女子の方が平均的によくできます。そして落ち着いていることが多いです。それは小学校の場合ですが、精神年齢が男子よりも1〜2歳ほど高いと感じるからです。
脳医学者の方が、自身の著書の中でこう言っています。
さらに、男女で見ると、脳の成長や発達の時期には性差があります。年齢に換算すると、だいたい1歳から1歳半、女の子のほうが成長が早いのです。
脳の場所によって多少の違いはあるものの、脳の発達と能力はリンクしていますから、「同じことでも、できるようになるのが男の子のほうが1年〜1年半遅い」のは、ごく自然なことです。それと、能力の高い低いもまた、関係のないことです。
そのことをわかっているだけでも、心配が減るかもしれません。
「『賢い子』に育てる究極のコツ」 著者 瀧 靖之 発行 文響社
脳の発達は女子の方が早いようですね。また、脳の特徴も違うようです。
発達時期に性差があるように、実は脳の特徴にも性差があります。
男の子は男性の脳として発達していき、女の子は女性の脳として発達していきます。
女性は言語を司る「言語野」が大きく、男性は空間認知を司る「頭頂葉」が大きいのです。あくまでも一般論ですが、女性には話し好きでコミュニケーション能力の高い人が多く、男性は方向感覚がよく空間把握の得意な人が多いといわれるのは、脳の特徴と合致しています。
「『賢い子』に育てる究極のコツ」 著者 瀧 靖之 発行 文響社
一般的にはこのような男女の差がありますが、それもそんなに大したことはなくて、個人差の方がはるかに大きいです。だからそれほど気にすることはないかなと思います。
しかし、「女性には話し好きでコミュニケーション能力の高い人が多い」というのは凄く納得がいきますね。女性は初めての環境でもすぐに慣れて、積極的に他人に話しかけ、友だちを作ることができますよね。男性はその点、全くダメダメです。
個人的にこの男女の差が平均寿命の差かなと思っています。人間関係がしっかり作れて、よくコミュニケーションをとることができれば、孤独感を感じず、人生を楽しく過ごせますよね。ストレスが健康にとって最大の毒と思うので、この毒を浄化しうる「おしゃべり」が女性の最大の武器ですね。
話が逸れました…。
男子と女子で接し方を変えた方がいいですか?
男子と女子で少し性差があるので、接し方により上手くいったり、いかなかったりします。特に、母親は異性である男の子への接し方、父親は異性である女の子への接し方は工夫した方がいいかもしれません。
男の子と女の子への育て方にはそんなに差をつけなくてもいいのですが、それぞれの特徴をよく理解したうえで、接し方を変えると上手くいきやすいかもしれません。
教育家の船津徹さんは自身の著書の中でこう説明しています。
まず男の子は、「おだてて育てる」ことが基本です。
幼児から大人まで、男性を動かすルールはこれたけです。男の子は根が単純で、「上手にできたね」「がんばったね」「頼りになるね「カッコいいね」と褒められ、おだてられると嬉しくなり、やる気になって行動します。多くの母親が男の子に手を焼いているのは、女の子を扱うように男の子を育てようとするからです。
一方の女の子は「手本やルールを提示してあげる」のが基本です。
女の子は男の子よりも人間への関心が強く、人を観察する力が鋭いのです。子どもが最初に他者と出会うのは母親。すなわち、母親が子どもと信頼関係を築き、人生の先輩として立ちふるまい、礼儀作法、コミュニケーションの手本を示してあげると、そのとおりにマネしてくれます。お母さんがいつも笑顔で、明るく、礼儀正しく、人に優しくふるまっていれば、子どももそのとおりに育つのです。
「世界標準の子育て」 著者 船津 徹 発行 ダイヤモンド社
男の子は、「おだてて育てる」こと。女の子は「手本やルールを提示してあげる」ことが基本ですね。家の子どもは男の子、女の子なので、このことを頭に入れ、自分自身も実践していこうと思います。
また、この内容は全年齢共通なので、家事や育児にあまり協力してくれない旦那さんの扱いに悩んでいるママは、「おだてて育てる」ことをしてみてください。
まとめ
- 男の子と女の子に性差があるが、それほど気にせずに同じように育てると良い
- 女の子の方が成長が早く、同年齢の場合、精神年齢も高め
- 女性には話し好きでコミュニケーション能力の高い人が多く、男性は方向感覚がよく空間把握の得意な人が多い(脳の特徴に合致)
- 男の子は、おだてて育て、女の子は手本やルールを提示してあげるとよい