子育て

PTA活動って必要ですか?

最近、PTA活動の話題が多いですよね。この活動って、今の学校に必要ですか?

PTA活動って必要なんですか?何か無くしたところがあるって聞いたんですけど。だったら全国どこでもなくしてもいいんじゃないですか?

そうですね。PTA活動はなくても、学校運営は十分成り立つと思いますよ。ただ・・・完全になくすのは難しかもしれません。

そもそも、「PTA」って何の略でしょう?

PTAとは、P=Parents (保護者)、T=Teacher (先生)、A=Association(組織)の略です。主に保護者(Parent)と先生(Teacher)を中心とした組織で、子どもたちのために、学校をよりよい環境にするための組織です。

子どもたちのために学校をよりよくするためなら、やっぱり必要なんじゃないですか?

必要かどうかは、仕事内容によりますね。

私の知っている仕事を挙げますと、

  1. 総務・・・活動の中心。主に毎年PTA会費を集めるため、どのように使用するかを決めたり、実際に使用したりします。また、学校で行事があると結構駆り出されます。
  2. 学年部・・・学年の行事等の運営を担当。学年の先生と打ち合わせもします。
  3. 広報部・・・年に数回広報誌を発行します。行事や学校での様々な取り組みを紹介します。たいてい4月頃のものは、新しくなった職員やPTA役員の紹介ですね。腕章をつけて行事で大きめのカメラで写真撮りまくります。あとは広報誌の文章作成、紙面のレイアウト、印刷の発注等を行います。
  4. 会計(監査)部・・・予算と活動報告などですね。
  5. ベルマーク部とか資源回収部・・・学校に何か必要なものを購入するための資金集めです。その回収や集計、取引などを担当します。
  6. その他・・・その学校ごとに特色のある○○部は存在し、会員全員が所属するために、無理やり作った部署もあります。

私は教務主任をやっていた経験もありますので、PTAの役員の方とお話をする機会も結構ありました。広報部の方ともよく打ち合わせをし、写真等のデータ提供や校正作業を行っていました。

みなさん、学校のため、子どものためと御尽力いただいていて、頭の下がる思いでした。

しかし、4月の「役員決め」「係決め」の時には、多くの保護者の方が「今年も絶対に役員にはなりたくない」「今年も楽な係がいい」などと思っていたのは事実です。

私のPTA活動に対する考えをお話しします。あくまで個人的な見解です。

  1. 保護者が全員何らかの係活動に参加しなければならないという形は無くした方がいい。(両親共働きというのは、現在普通のことです。PTA活動のために休暇をとらなければならないのは理不尽)
  2. PTAの予算で何か役に立つものを提供してくれるのはやめてほしい(とても有り難いが、そのために保護者が休暇を取ってまで何らかの仕事をするのはやはりおかしい)
  3. 広報誌はあったら読むが、別になくてもよい(学校提供の〇〇だよりやホームページの情報だけでよいのではないですか)

重複しますが、今は共働きが当たり前です。昔からの名残(家庭に専業主婦がいる)が残っているPTA活動はやはり変わらなければなりません。是非スリム化を進め、仕事をもつ保護者がそのために休暇を取らなければならないというのは無くしてほしいです。

「あったらいいけど、なくても大丈夫」・・・教育現場からなくしていかなければならないものです。「ベルマーク回収」「資源回収」もういらなくないですか?子どものために、教育のために必要な予算は自治体から出していただきましょう。

「子どものため」といって、自ら苦しめていることが多いですよね、教育界って。合理的に考えて、無駄なものはなくしていきたいものです。

どうしても必要な仕事は、ー学級経営と一緒ですー「当番制」にすればいいんです。全員で順番に担当すれば、回数も少なくなり負担も軽減されるでしょう。

多くの人が、「子をもつのが苦痛でない、楽しい」って思えるような負担の少ない社会であってこそ「少子化」が少しでも進まなくなるのではないでしょうか。

ABOUT ME
kodomokoukoushiyouze
元凡人小学校教員。長男の小学校入学を機に、勧奨退職(早期退職)。多くの子育て本、教育本から得た知識と20年超の教職経験、子育て経験から『主に10歳くらいまでの子育て世代』へ向けて『子育てや教育』に関する情報を発信していきます。
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